2019年 06月 10日
虎が雨 夏帽子 守宮、蜥蜴
いつか会えるだらうかコモドオオトカゲ
(一度見てみたい。相撲でも取ってみたい。)
いつの世も家督争ひ虎が雨
(友達が工藤祐経の子孫)
虎が雨ピンポイントの日に降りぬ
泣き疲れ果てぬか虎の涙雨
ヘップバーン成り切つてゐる夏帽子
口遊む西条八十の夏帽子
(ジョー中山が好きでした。)
訳ありて深く冠るや夏帽子
白状す守宮溺れ死なせしこと
(水槽で飼っていた守宮をベランダに放置したのは私。)
名前など付けてしまひし守宮かな
その皮膚は存外軟し守宮かな
(可愛くて、つぶらな瞳の守宮でした。)
瞼閉じ蜥蜴は想ふガラパゴス
(イグアナの娘を思いながら。)
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by LuckySevenStars
| 2019-06-10 11:56
| 俳句
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2019年 04月 16日
四月俳句
羊は諦念のかほで毛刈らるる
春筍は苦みえぐみのありてこそ
スマイルと付箋貼られて転勤す
掌に笑顔と書きて初出社
イッセーのセーで咲き出す桜かな
花咲爺時速二キロで灰撒くや
葉桜のスウィングときどき花びら
春筍や角笛の音鳴りさうな
角笛の音鳴りさうな春筍
餌付けされちやった人生五十雀
春雷に暗き会話の断ち切らる
桜蕎麦天ぷらで一献傾けし後
宴会に天から降りぬ雨と花
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by LuckySevenStars
| 2019-04-16 14:20
| 俳句
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