カテゴリ:俳句( 27 )

兼題 木の芽 流氷 闘牛

芽吹きより生命の輪廻始まりぬ
死に向かふ猫の見つむる木の芽かな
死への旅支度見つむる木の芽かな
鋭角の直角となり木の芽立つ
網走に流氷千里の旅を終ふ
流氷の露西亜の記憶夜語りぬ
流氷の青海の青空の青
闘ひを終へて牛首うな垂るる
闘ふと覚悟の牛の眼の据はる
勢子煽る怒鳴る荒ぶる牛角力
堂々と横綱牛の田に立ちぬ

ゆっくりいこうね。

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by LuckySevenStars | 2017-02-24 07:49 | 俳句 | Comments(0)

兼題 鷽替え、赤貝、 シクラメン

茎のみと為りてしまひしシクラメン
俯きて内緒話のシクラメン
リビングに温々しをりシクラメン
赤貝の俎上に打たれ身を捩る
赤貝の肋数ふれば四十二本
赤貝や殻に纏ひし黒き髭
赤貝の徒めき誘ふガラス越し
赤貝や江戸前と云ふ肩書きの
鷽替へよ替へよ替へよの神太鼓
鷽替に皆善人となりにけり
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by LuckySevenStars | 2017-01-23 15:50 | 俳句 | Comments(4)

兼題:クリスマス 人参 行く年

飼葉桶人参入りて馬嗤う
人参を振れば馬々馳せ参ず
人参を巧みに避ける五十路かな
ムハマドも仏陀も集へクリスマス
命日となりし聖夜に泣き崩る
仏にもケーキ供へる聖夜かな
不夜城のいよよ煌めくクリスマス
マスカラの睫毛重たきクリスマス
母と猫置き去りにして年逝けり
黒縁の葉書届きて年逝けり
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by LuckySevenStars | 2016-12-26 15:00 | 俳句 | Comments(3)

兼題  霧 夜食 唐辛子

唐辛子魔除けのやうに干されをり
喧嘩の夜ちょいと多めに唐辛子
舌に火を放つや青の唐辛子
足の消ゆ手の消ゆ霧に溶けゆけり
霧晴るる眼より鱗の落つるごと
霧満ちて透明人間行き交ひぬ
朝霧を突き抜けてゐる富士の山
道路脇夜食搔き込む工夫をり
残業と腹を括りて夜食買ふ
チャルメラの調子に乗りて夜食かな
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by LuckySevenStars | 2016-11-04 16:07 | 俳句 | Comments(2)

兼題  月見 曼珠沙華 鰯雲


月の宴魔女の箒の横切りぬ
月見つむいつしか月に見つめらる
ふうと雲吹く児抱きて月見かな
兎跳ねかぐや泣き入る月見かな
そこからの月は見下ろすものなりや
鰯雲大漁旗に曵かれ来る
目の粗きメリヤス編みの鱗雲
此所よりは立ち入る勿れ彼岸花
墓守を任せらるるや彼岸花
西へ行く道を照らすや曼珠沙華
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by LuckySevenStars | 2016-08-30 16:22 | 俳句 | Comments(2)

兼題: 原爆忌 小豆 立秋


安らかに眠らせたまへ原爆忌
子を庇ふ骸の母や原爆忌
写真とてピカドン毒を放ちをり
小さき娘の女と生りし小豆煮る
ささやかな祝ひの朝小豆研ぐ
新小豆笊転がりてさざなみぬ
けふ秋に入りぬと告ぐる朝の天
身は否と云へど暦の秋は立つ
秋来ぬと云ふ人在りし去年のけふ
何となく何処とは無しに今朝の秋
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by LuckySevenStars | 2016-08-08 13:35 | 俳句 | Comments(2)

兼題 白絣 短夜 新じゃが    当季雑詠

短夜に端折り歌はるセレナーデ
短夜や寝床に本の散らばりて
明け易き水平線の向かふより
脳の奥兄の井桁の白絣
北向きに横たふ兄の白絣
坊ちやんも三四郎も着し白絣
新藷の蒸せど土の香残しをり
新じゃがを上手に転す猫のをり
新じゃがや蒸すか揚げるか煮て喰ふか
神の如憩う氈鹿木下闇
夏の山両手を広げているやうな
草原に五体預けて夏の空
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by LuckySevenStars | 2016-06-28 15:56 | 俳句 | Comments(2)

兼題: 日除 帆立貝 祭

椰子売りの日除け漂ふメコン川
路地裏にひらりシーツの日除けかな
ビーナスを誕生させし帆立貝
帆を立てて逃ぐる貝故帆立貝
古も場所取り合ひて賀茂祭
堂々と朝から宴の祭酒
復興を恃みて祭催しぬ
男衆祭りのまにてざわめきぬ
のぼせもん祭の間稼ぎ無し
サミットに祭の日にち動かさる
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by LuckySevenStars | 2016-05-24 14:06 | 俳句 | Comments(2)

兼題 風光る 朧 蛙 花(桜)

自転車に子二人積みて風光る
禅寺に印を結びて風光る
黒画布に淡く滲むや朧月
波立ちぬ朧の月の道ゆらり
喰わざるを得ぬ時ありし蛙かな
いそいそと生処に帰る蛙をり
桜咲くまだかもうかは気にもせず
柔らかく花の水面を割る櫓かな
ほろ酔ひの客を迎へる花暖簾
伝へたし去年見た花の咲きしこと

山借りて庭に花見の宴を張り
見渡せば花ぞ季節の主役なり
花の歌千金の眺隅田川
一幅の墨絵と見紛ふ花の窓
朧月水面に浮かぶ朧道
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by LuckySevenStars | 2016-04-06 16:14 | 俳句 | Comments(2)

兼題: 風車 草餅 春雑詠

ゆりかごの赤ん坊あやす風車
風まかせそれでいいのか風車
大と小歯形残りて母子餅
山羊と草競り合ひ勝ちてよもぎ餅
蛤汁のにごりに溶ける海の音
暗闇に蛤夢吐く音のする
黄沙降る街にかかりし紗のカーテン
風の無き日に散る桜の潔さ
桜咲く散るのニュースの駆け巡る
クリームを枝に絞りて白木蓮
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by LuckySevenStars | 2016-03-07 15:56 | 俳句 | Comments(5)

お料理日記


by LuckySevenStars
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